社会保険労務士試験の合格後にかかる費用は?
社会保険労務士試験に合格したら
社会保険労務士試験に合格した場合、まず、すぐに決めなければならないことがあります。
それは、
- すぐに社会保険労務士登録をするか
- まだ社会保険労務士登録は見合わせるか
ということです。
すぐに登録したい人は
社会保険労務士登録をするには、通算2年以上の実務経験が必要です。
試験には合格したけれど、実務を全く経験していない人の場合は、実務期間が通算2年になるまで、社会保険労務士登録ができません。
しかしそれでも、すぐに社会保険労務士登録をしたい人のために、「事務指定講習」という制度があります。
これは、全国社会保険労務士会連合会が主催している実務講習で、この講習を修了することにより、2年の実務経験に代えることができます。
試験に合格しても、登録しない人もいる
さて、社会保険労務士試験に合格しても、登録を見合わせる人も、かなり多くいます。
「まだ、社会保険労務士登録までは必要ないだろう。」
「登録料や社会保険労務士会の会費がもったいないから、しばらくは登録しないでおこう。」
このような理由の人が多いと聞いています。
確かに、登録をするには費用がかかります。
まず最初に、全国社会保険労務士会連合会への登録手数料が発生します。
この手数料は、一度きりのものです。
しかし登録後は毎月、所属している都道府県社会保険労務士会の会費が発生してきます。
この社会保険労務士会の会費は、開業か勤務かで異なり、また都道府県によっても違います。
ちなみに東京都の場合は、
- 開業社会保険労務士の年会費は、96,000円
- 勤務社会保険労務士の年会費は、42,000円 となっています。
勤務社会保険労務士の場合、勤務先である会社や事務所が、こうした会費を負担してくれるところもあるようですが、全ての勤務先がそうであるとは限りません。
社会保険労務士登録をすれば、社会保険労務士として仕事ができるだけではなく、各種の情報も入りやすくなり、研修会も無料もしくは安い費用で受講できますが、登録するかどうかは、あくまでも任意です。
ちなみに、試験合格から何年経っても、合格が失効するわけではありませんので、いつでも社会保険労務士登録は可能です。