昨年不合格だった人へ
過去のことは忘れよう!
昨年の試験で不合格だった社会保険労務士の受験生の皆さん、過去のことはすっぱりと忘れよう。
これは、不合格だったことを忘れろという意味ではなく、昨年勉強した知識を一旦記憶の底に沈めてくれという意味である
何度も何度も繰り返してうるさいかもしれないが、社会保険労務士試験の試験科目の法令は、法改正や制度改正が多い。
そして、改正された箇所は、試験に出やすい。
だから、過去の知識はすっぱりとクリアし、新しい知識をインプットし直さなければならない。
もちろん、テキストは新しいものを買い直す。この試験にとって古いテキストは、百害あって一利なしだからだ。
変わってしまった法令をいくら覚えても、それは役に立つ知識ではないし、正解にも結びつかない。
学習環境を変えてみる
一番いけないのが、「去年のこともうろ覚え、今年のこともうろ覚え」で、頭の中が新旧ごちゃごちゃになってしまっている状態だ。
この状態を避けるためには、試験勉強の環境を一新するのも、一手だと思う。
例えば、
- 昨年とは違う出版元のテキストを使ってみる
- 昨年、独学だった人は、今年は通信講座や資格予備校を使ってみる(あるいはその逆もあり)
同じ出版元が出しているテキストというのは、筆者が同じである場合も多く、どうしても説明の仕方が似てくる。
本の体裁やイラストも、毎年同じであることが多い。
しかし出版元が違えば、同じ事柄の説明でも、表現や図表が違ってくるものである。
また、独学だった人が通信講座や資格予備校を使えば、当然テキストも新しいものになるし、学習環境も一変する。
試験に関する情報も豊富に入ってくるから、モチベーションも上がることが多い。
あるいは、昨年通信講座や資格予備校を使って不合格だった人は、今年は独学で、じっくり勉強してみるのもよいかもしれない。
社会保険労務士試験は、確かに受験を繰り返す人が存在するが、それは、新旧の知識の入れ換えが上手くいっていないケースではないだろうか。
他の資格試験はともかく社会保険労務士試験に関しては、どこかの時点で、「去年」と「今年」を、すっぱり分断する必要があると思うのだ。
その分断のツールとして、「学習環境の一新」は、良い選択肢の一つだと思われる。